いつもこのブログやSNSでは、我が家のうさぎさん、
奏(かなで)くんを例に、うさぎさんの可愛さなど魅力をたくさんお伝えしています。
しかし、今日はあえて逆のことを書かせていただきます。
そう、この記事は「うさぎさんを飼う上でのデメリット」に焦点を当てた内容です。
- 自身がうさぎさんをお迎えしようか迷っている
- 一緒に生活する上でのデメリットが知りたい
- 具体的にいくらぐらいの費用が必要なのか知りたい
念のため書かせていただきますが、
私はうさぎさんが大好きです!
自身のうさぎさんだけでなく、他の方が飼っている、
もしくは動物園のうさぎさんも見ると幸せな気持ちになります。
ただ、最近SNSなどで、飼えなくなって手放されてしまった
保護うさぎさんのことをよく見かけるようになりました。
この悲しい状況を少しでも変えたく、今回の記事を書いています。
どうぞ最後までご覧ください。
私のうさぎ飼育歴について
まずは本題に入る前に、私が飼っているうさぎさんを紹介します。
ネザーランドドワーフ(混血種の可能性大) 2012年生まれ(9歳)♂
名前:奏(かなで)くん
私にとって初めてのうさぎさんですが、
長いものでもう9年一緒に暮らしており、
普段は一緒に生活する上での奮闘記としてこのブログを書いています。
ちなみに、私と奏くんの出会いについては、プロフィールとこちらの記事で紹介しています。
自分が寒くても夏場はクーラーをつけ、
冬場は自分が寒くてもケージにはペットヒーターをつけるなど、
いつも奏くん優先の生活をしています。
そんなうさぎファーストの私が解説する、
うさぎさんを飼って後悔したのはどんなことか。
具体的に見ていきましょう。
うさぎを飼ってからの後悔
さて、うさぎさんを飼っていて後悔したことですが、まずは一般論を紹介します。
具体的にはこんな後悔をする方が多いです。
- 思ってたよりお金がかかった
- 思ってたよりお世話が大変だった
- 思ってたより大きくなってしまった
私の経験を交えて、順番に見ていきます。
①思ってたよりお金がかかった
うさぎさんをお迎えするにあたり、
一般的なペットショップでも、最近は安くて数千円〜1万円です。
ただし、この金額はミニウサギなど雑種に該当するものです。
ネザーランドドワーフ、ホーランドロップ、ドワーフホトなど
名の知れた品種では2〜5万円します。
また、専門店での血統書付き純血種では5〜10万円ほど見ておく必要があります。
うさぎを迎える際の初期費用
うさぎさん自身の金額のほか、
環境を整えるのに初期費用として以下の金額がかかります。
道具や食べ物 | 相場価格 | 用途 |
---|---|---|
ケージ | 5,000円〜15,000円 | 基本的に過ごす場所となる |
牧草 | 600円〜3,000円 | 主食 |
ペレット | 800円〜3,000円 | 補助食 |
ペレット、牧草入れ | 100円〜1,500円 | 食べ物の容器 |
トイレ | 700円〜2,000円 | うさぎさんが用を足す場所 |
トイレ砂、もしくはシート | 700円〜1,000円 | トイレ内の敷物、放し飼いの際はシートがトイレ代わりとなる |
飲み水ボトル、もしくは器 | 700円〜1,500円 | ボトルか器か好みによって使い分けが必要 |
キャリーバッグ | 3,000円〜15,000円 | 病院等外出させる際に必須 |
全て安いもので揃えても、1万円はかかります。
また、牧草やペレットはうさぎさんによって好みが違うので、
選んだものを食べてくれないことも。
フード類については、色んな種類を買っては試すということも必要です。
1種類に落ち着いてくれれば良いのですが、成長によってまた好みが変わるので、
その都度買い換える必要がありかなり費用がかさみます。
うさぎと生活する上でのランニングコスト
次にうさぎさんとの日々の生活でかかる費用をひと月分として具体的に紹介します。
6畳一間、9歳の高齢うさぎさんと生活する私の例です。
毎月の出費内訳 | 相場価格(ひと月分) |
---|---|
牧草(主食なのでひと袋を消費する計算) | 1,200円 |
ペレット(1日40g計算) | 約500円 |
トイレ砂(1日30g計算) | 約200円 |
エアコン代(6畳用をつけっぱなし想定) | 約5,000円 |
爪切り代 | 500円〜1000円 |
私と奏くんの場合ですが、ひと月に約8,000円の費用が発生しています。
子うさぎや成長期のうさぎさんはペレットをたくさん食べるので、もっと消費量は多いです。
また家庭内で爪切りができればその分のコストは抑えられますが、
奏くんは暴れてしまうので必ず病院で切ってもらうため
1回につき500円がかかります。
奏くんが食べる牧草、使用しているトイレ砂については以下の記事をご覧ください。
病院でかかる費用
費用面の最後に、参考として緊急で発生する費用を紹介します。
うさぎさんは体調を崩しやすいので、
胃腸の動きをよくする薬を処方してもらうことが多いです。
また、去勢・避妊の手術を受けさせることも必要なので参考にしてみてください。
緊急時の費用 | 相場価格(ひと月分) |
---|---|
消化不良での投薬代(ひと月分) | 約2,000円 |
目の異常での目薬代(ひと月分) | 約2,000円 |
去勢手術代 | 20,000〜50,000円 |
避妊手術代 | 30,000〜50,000円 |
このほかにも、毛球症、ソアホック、斜頸など、長期での治療が必要な病気があります。
これらの病気になると数ヶ月から1年、または数年単位で継続的な治療を要するので、
うさぎさんのコンディションによってトータルで大きな費用が発生することになります。
②思ってたよりお世話が大変だった
うさぎはとってもデリケート
前述の通り、うさぎさんはかかりやすい病気も多く、体調面でかなりデリケートです。
フンが小さい、もしくは出ていないなどいつもと様子が違う時は早めに病院へ連れて行く必要があります。
また、性格面でも基本的に警戒心が強く、飼い主や環境に馴染むまで時間がかかる個体が多いです。
自然界では捕食される立場であったことから、
抱っこなど持ち上げられることが嫌いで暴れることがあります。
よくイメージ写真などで抱っこされている様子が見られますが、
あれはかなりうさぎさんに負担がかかっているので、
飼っている立場からすると正直いい印象ではありません。
飼い主との信頼関係が成り立ってこそのふれあいですので、
誰でも簡単に抱っこができると思うと、それは間違いになります。
参考として、うちの奏くんの性格についてはこちらの記事で紹介しています。
キャリーバッグへ入れる時の抱っこで暴れ、引っ掻かれてしまうことがよくあります。
病院等お出かけする上でのキャリーバッグについてはこちらの記事をご覧ください。
年2回の換毛期
うさぎさんのお世話でとても大変な時期があります。
それは年2回は必ず発生する換毛期、いわゆる毛の生え変わり時期です。
毛並みがふわふわしてとても触り心地抜群なのですが、この抜け毛は本当に厄介です。
細くて柔らかい毛は空気中に漂い、服にもすごい付きます。
また扇風機や空気清浄機に絡んでしまい、掃除するのが大変でした。
ブラッシングで丁寧に抜け毛を取り除いてあげる必要があるのですが、
抱っこが嫌いなため自身で行うにはとても苦労します。
病院やペットサロンでブラッシングしてもらうのが安全ですが、もちろんその分費用はかかります。
夜も元気いっぱい
うさぎさんは薄明薄暮性です。人間が寝ている時間に一番活発になります。
子うさぎの頃は特に元気が有り余っているので、夜ケージ内でも動き回ります。
またm「遊び足りない!」としてケージの柵をかじる、
後ろ足を踏み鳴らして大きな音を出す行為(足ダン)などをします。
足ダン:うさぎさんが後ろ足を強く地面に叩きつけて大きな音を出す行為。主に警戒する際に行うが、飼い主に対する意思表示の際にも行うことがある。
一晩中足ダンをされて眠れない夜もありました…
外で散歩させる必要がなく、一見すると楽なように思えますが、
室内でしっかりと遊ばせてあげる必要があります。
③思ってたより大きくなってしまった
人によっては大きく成長することを考えずにお迎えし、後から困ってしまう方もいるようです。
例えば、うさぎさんには「ミニウサギ」という品種がいます。
名前に「ミニ」とついているので、大人になっても小さいうさぎさんだと思ってしまうようです。
しかし、雑種なので通常に成長し、大きくなった姿を見て
- 可愛くなくなった
- こんなはずじゃなかった
といい、捨てたり手放してしまう悲しい事例があります。
また、賃貸でペットが禁止されているにも関わらず、
『うさぎは小さいし鳴き声もないからバレないだろう』
と、無理に飼い始めた結果、大きく成長して飼いきれずに手放すという話も聞いたことがあります。
そもそですが、も大きさ以前に、うさぎさんはかじる行為やマーキングなどもします。
賃貸に住まわれる方は必ず「ペット可」で、かつ「うさぎOK」の物件を選ぶようにしてください。
私の実体験ですが、ペット可なのに「うさぎはかじるから」と大家さんに断られたこともありました
最後に
うさぎさんを飼うことについて、一般的には「飼うのは簡単だ」などと言われていますが、
そもそもペットを飼うということは、生き物の命を預かることです。
本質的に「簡単」という言葉では済ませてはいけないと考えています。
確かにうさぎさんは、つぶらな瞳でふわふわしていてとても可愛いです。
しかし、物事には良い面もあれば悪い面もあります。
実際私も奏くんと住める物件探しに苦労しましたし、
住んでいる部屋の壁やドア、コードをかじらないよう
柵を取り付けるなど神経を使っています。
また、抱っこや薬をあげようとして噛まれたり引っ掻かれることは日常茶飯事です。
それでも、元気に走り回ったり、撫でて欲しいと寄って来てくれる姿に毎日癒されています。
多くの方がお迎えしてから後悔しないため、
また保護うさぎさんをこれ以上増やさないためにも、
安易に買うのではなく「飼うこと」をしっかり意識していただきたいと願っています。
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