みなさんは、「他人の感情」に振り回されてしまうことってありませんか?
機嫌が悪そうな人が近くにいると、関係ないのに何故か自分が悪いような気がしてしまう…
他人が怒られているのに、自分が怒られているような感覚になってしまう…
自分と関係ことないのに、他人の影響を受けてしまうのは何故なのでしょう?
私自身、何かと気にしすぎたり落ち込みやすい性格です。
余計な疲れが溜まってしまうと分かっていても、他人のことを見て見ぬふりが出来なかったり、一人で抱え込んでしまう傾向があります。
「感受性が豊かで自己肯定感がないから」
はっきり言えば確かにそうなのですが、もっと別のところに原因があると考え、この状況を打破するために解決方法を探してみました。
- 他人が怒られているのに自分が怒られているように感じてしまう
- 機嫌の悪い人がいると自分と関係なくても悪い気がしてしまう
- 人の感情に左右されやすい
- 人に干渉しすぎてしまう
ちなみに他人の影響を受けやすい理由のひとつとして、先ほど書いた通り自己肯定感が低いことも挙げられます。
自己肯定感については、前回こちらの記事で書かせていただいています。
心の境界線とは
他人に振り回されやすい状況について調べていく内に、こんなことが分かりました。
心理学で「バウンダリー(心の境界線)」という言葉があり、
それは「自分と他人に対して適切な距離感を保つための境界線」とのこと。
そして、この境界線をちゃんと引けている人は、こんな項目に当てはまるそうです↓
引用元:SELF COMPASSより
- 他人の問題を自分の問題にしないこと
- 他人の責任を自分の責任にしないこと
- 他人がやるべきことを自分がやらないこと
冒頭で述べた私の感覚は、見事にこれらの項目の真逆に当てはまります。
心の境界線を適切に引けていないと言うことが明確です。
境界線が引けない人のパターン
さて、心の境界線が引けてないという現実が分かったところで、どうすればいいのでしょうか?
解決に向けて一番大事なのは、「現状を把握すること」です。
そもそも、適切な境界線を引けていない人にはある傾向が見られます。
それは、「自分がやらなくても良い問題を抱えてしまうこと」です。
頼まれた物事を断れずについ引き受けてしまうなど、思い当たりませんか??
これをすると、感じなくても良いストレスを感じることなってしまいます。
自分と他人の境界線が適切でないと、当然どちらかの領域が過剰になってしまいます。
そして結果、自分も相手も傷つけることになってしまうのです。
では、境界線の線引きについて具体的にどんな特徴があるのでしょうか。
次は、それぞれのパターンについて深掘りしてみます。
自分の境界線が他人に越えられてしまうと…
自分<他人
このパターンでは、相手の要求に対して罪悪感を感じて断りきれなかったり、自分の主張がワガママのように感じて言うことができなくなる心理になります。
また、助けが必要でも周りに頼ることができなかったり、かえって人の問題も抱えてしまうとのことです。
私はこちらのパターンですね。
相手の領域が広く、自分の領域への侵入を許してしまっています。
こうなると結果相手と距離を置きすぎて、人間関係に悩み、疲れてしまうことになります。
相手の領域に入りすぎると…
自分>他人
さきほどとは反対に、自分が相手の領域に侵入してしまうのがこちらのパターンです。
世話を焼きすぎる、おせっかいがすぎる、これはまだ良い方かも知れません。
これが度を越えてしまうと、過保護や過干渉、自分の主張を相手に強要してしまうとのことです。
個人的に、私はこちらの傾向には当てはまらないと感じています。
でも、人によって感じ方も違いますし、もしかすると知らずの内にこちらのパターンになっているかもしれないので気をつけたいところです。
心の境界線をうまく引くには
これまでの内容で、自分がどのように心の境界線を引いているか分かりました。
それでは、いよいよ解決に向けた方法を探っていきます。
他人と自分を切り離して考える
まず、前提として心の境界線は幼少期からの人間関係で培われるそうです。
成長に伴い、個人の概念が形成されるにつれ「自分の領域」も確立されます。
心の境界線が適切に引けることは、自分(自分の世界)をしっかり持つことにつながるのですね。
「自分は自分!他人は他人!」
それぞれ切り離して考えることで、お互いのパーソナルスペースへの侵入を防ぐことにつながります。
許容範囲を設定する
境界線を引けばいいと分かっていても、いざやろうと思うと、なかなかうまくできないものです。
特に、自分の領域へ他人の侵入を許してしまう人で、
『みんなと仲良くしなければいけない』
『全てを受け入れないといけない』
こんな考えがある人は、きっと根が優しい人なんですよね。
でも、だからこそ自分を大切にして欲しいのです。
自分の心を守るためにも、「ここまでは許せるという境界線」を意識することが大事です。
いくら優しい人であっても、なんでも許せるかと言ったらそれは違いますよね。
どんな人でも、「踏み込んではいけない領域」があるものです。
それは当たり前のことなので、自分で境界線を作ることに罪悪感を覚える必要はありません。
そしてもちろん、相手にも同じように境界線があります。
これを前提として考えると、他人との付き合い方をプラスに変えることができますね。
最後に
今日は「自分と他人の心の境界線」について書いていきました。
以下、内容をまとめていきます。
心の境界線とはどんなものか
- 人には人の心の境界線がある
- 心の境界線をうまく引けないと他人の影響を受けやすい
- 心の境界線を踏み越えると他人に影響を与えてしまう
境界線の認識が甘いと、自分の領域が守れなくなります。
心の境界線をうまくひくために心がけること
- 他人と自分を切り離す
- 許せる範囲を決めておく
感受性が豊かな人は、特に他人の影響を受けやすいかと思います。
心の境界線をしっかり引くことは、「自分を守ること」にも繋がります。
もしも、それで「冷たい人だ」と思われても大丈夫!
そもそも、全ての人に好かれることはできません。
人の考えや感情は他人がコントロールできるものではないのです。
この事実を知ってから、私自身、人間関係に対する考えががかなり変わったように思います。
あわせて、自分にも他人にも心の境界線があって当然だということが、心を軽くしてくれました。
どういった人と付き合っていくのかも自分の心の境界線で測ると良いですね。
人の感情は、自分を傷つけてまで受け取る必要はないです!
また、人間誰しも踏み込んでほしくない領域があるのは当然です!
自分本位になりすぎると他人を傷つけてしまうので、心の境界線を意識してつつ、バランスをとって立ち回りましょう。
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