一人暮らしで寂しいと、ペットを飼いたくなると思います。
今年は「卯年」ということもあり、うさぎさんが気になる方も多いのでは?
一人暮らしで寂しいからうさぎを飼いたい!
けど大変そうだな…
一人暮らしでうさぎを飼って5年超えの私が、月の費用やメリット・デメリットを含めて解説します!
- 一人暮らしでうさぎを飼いたい人
- 飼っているうさぎを連れて一人暮らしをしたい人
「一人暮らし ペット」で検索すると、
「一人暮らし ペット やばい」なんてキーワードが出てくるので
飼うのが怖くなってしまう人も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、一人暮らしでもうさぎさんは飼えます。
ただし、あらかじめ知識を持ったうえで飼わないと
「こんなはずじゃなかった」と後悔することも…
やばい!!と焦ることがないように、ぜひ最後までご覧ください!
うさぎを飼うメリット・デメリット
うさぎさんを飼うのが初めてであれば、
「自分の生活にどんな変化があるのか?」
この点はしっかり把握しておきたいところ。
私が実際に経験・体験したことと、他の飼い主さんから得た意見を含めて
メリット・デメリットとしてまとめました。
うさぎを飼うメリット
メリットとしてあげられる意見は以下の通りです。
- 癒される
- 生活リズムが規則正しくなる
- 交流の輪が広がる
まず、うさぎさんを飼うことで得られるもは
何よりも「癒し」!
小さくて愛らしいその姿は、疲れた心を癒し、一人暮らしの寂しさを埋めてくれます。
次に、【生活リズムが規則正しくなる】というのはご飯を与えるタイミングや遊ばせる時間を決め、飼い主がそれに合わせることで生まれる相乗効果です。
例えば、決まったタイミングにご飯をあげているとその時間を覚えるので、休日などで二度寝や寝坊をすると起こしてきます。
うさぎさんのご飯や遊ぶ時間合わせることで、図らずも規則正しい一人暮らしの生活が出来てしまいます。
最後の【交流の輪が広がる】というのは、うさぎさんの飼い主同士で交流が広がることをいいます。
動物病院では、うさぎさん対象のところはまだまだ少なく、かと言って、ネットの情報は不確定なものが多い…
こういったときに頼りになるのが、実際にうさぎさんを飼っている人のリアルな体験談です。
SNSでの情報交換はもちろん、オフ会の開催などもあるので、コミュニティを広げることが出来ます。
うさぎを飼うデメリット
デメリットとしてあげられる意見は以下の通りです。
- お金がかかる
- 外出・旅行がしにくくなる
- 生活を合わせなければならなくなる
大前提として、ペットを飼うにはお金がかかります。
自分の生活だけで余裕がない人はそもそも飼うべきではありません。
どんなもの(こと)でお金がかかるかというと、
- ゲージやトイレなどの用品代
- 牧草やペレットなどのフード代
- 病院での治療費、交通費など…
ざっと書いてもこれだけあります。
詳しくはことのあと書きますが、以下の記事でも毎月の費用やランニングコストについてまとめています。
次に、【外出・旅行がしにくくなる】というのは、ペットを飼う上で不可避のデメリットです。
特にうさぎさんの身体は盲腸の占める割合が大きく、食欲や排便の不調が命に直結します。
「数日くらい大丈夫でしょ!」が通じないんです。
不調が見られたら、なるべく早く病院へ連れて行ってあげることが何よりも長生きの秘訣です。
最後の【生活を合わせなければならなくなる】ですが、こちらもペットを飼う上で共通のデメリットです。
前述のとおり、うさぎさんはご飯の時間を覚えるので、基本的には決まった時間にあげないと怒ります。
私は仕事のある日の起床時間にあげていますが、休日も同じ時間に起こされるのでキツイ時があります。
また、うさぎさんは室内で飼えますが、運動量を確保するため、ゲージから出して遊ばせる時間が必要となります。
例え仕事で帰りが遅くなっても、一定時間は遊ばせてあげないといけないのが正直大変です。
一人暮らしでは、こういったお世話を誰かに代わってもらうことが出来ないのが大きなデメリットです。
うさぎのオスメスによる飼いさすさの違い
うさぎさんは性別によって体の構造も性格も違います。
それぞれの良さや苦労があるので、飼いやすさの判断は難しいところ…
ここでは「一人暮らしで飼うなら」という観点で紹介します。
まずは、以下にそれぞれの特徴を書いていきますね。
※性別による特徴や性格は個体差があります。
うさぎのオスの場合
オスのうさぎさんの一般的な特徴は以下の通りです。
- 好奇心旺盛
- 活発に動き回る
- 飼い主に甘えることが多い
- スプレー行為をする
- 発情行為をする
我が家のうさぎさん、「奏(かなで)くん」はオスなので、上記の特徴はすべて当てはまりました。
オスうさぎの性格
とにかく活発で、よく走り、遊ぶ印象です。
ナワバリ意識が強く、自分の生活スペース内では好き勝手&やりたい放題という感じです。
また飼い主にかまってもらえないときは、気を引こうとイタズラをしてきます。
ケージやカーペット、カーテン、壁などに「噛む・引っかく」などのイタズラをするので要注意です。
放し飼いをしないなら、サークルや柵を用意して、遊ばせるため一定のスペースを確保する必要があります。
私はダイソーの「ワイヤーネット」と「連結ジョイント」で簡易的なサークルを作っていますが、ペット用としても色々あるので室内に設置しやすいものを探してみてください♪
ちなみに、一人暮らしで飼うなら、寝具はベッドよりも布団の方が畳んで場所を空けられるのでオススメです。
ベッドの場合はベッド下の収納を生かしてスペースを確保しましょう♪
オスうさぎ特有の行為
オスのうさぎさん特有の行為は、ナワバリを主張するため色々なところに臭いを付ける「マーキング行為」。
あごの下にある臭腺をこすり付けることで臭いを付けます。
部屋の壁やおもちゃだけでなく、なんと飼い主にもこすり付けることも。
ただ、もうひとつのマーキング方法「スプレー行為」はおしっこを文字通りスプレーのように飛ばして臭いを付けるので、一人暮らしの場合は、賃貸の壁や床を守らなければなりません!
むき出しのままだと危険なので、シートやカーペットで対策しましょう!!
私が実際に使用しているものはこちらになります。
その他、「マウンティング」という発情行為をします。
飼い主の足やぬいぐるみに対して、抱き着きカクカクと腰を振るのですが、個体差があるため全然しないうさぎさんもいます。
うちの奏くんはまったくしませんでしたが、友人のオスうさぎさんは、お気に入りのボールに対してよくしていました。
オスうさぎの特有の病気
精巣に関する病気の危険があります。
基本的には高齢になると症状が現れるので、去勢手術をしておくと病気の予防になります。
そのほか、前述の「スプレー行為」などは去勢手術をすることで落ち着くため、繁殖をさせないならうさぎさんが若いうちに手術を検討しましょう。
うさぎのメスの場合
メスのうさぎさんの一般的な特徴は以下の通りです。
- マイペース
- よく噛む
- むっちりとした体つきになる
- 一時的に気性が荒くなる
- 偽妊娠
残念ながら私自身はメスのうさぎさんについて体験談がないのですが、
実際にメスのうさぎさんを飼っている人からのお話も参考にしています。
メスうさぎの性格
オスうさぎさんと比べると、比較的クールな印象です。
本能的に、「子を産み、育て守る」という性質を持っているので
その警戒心から噛むことも多いようです。
ベタベタ甘えてくるのではなく、自分の時間を楽しみつつも甘えたいときだけやって来る。
そんな気の強さとマイペースさが目立ちます。
とはいえ、オスうさぎさんと同様に遊ばせるためのスペースを確保する必要がありますので、サークルなどで部屋を傷つけられないような対策を取りましょう。
メスうさぎ特有の行為
実際は妊娠をしていないのに赤ちゃん用の巣を作るなど、妊娠時の行動を取る「偽妊娠」があります。
このときは警戒心も強く、気性が荒くなるので飼い主がケージに手を入れることを嫌がる場合があります。
(実際に妊娠をしているときも同様)
あまり構いすぎず、そっと見守ってあげましょう。
また、年齢が上がるにつれ、メスうさぎさんは首の下に肉垂(にくすい)というふくらみが現れます。
飼い主の間では「マフ」「マフマフ」と呼ばれ愛されています。
肉垂には出産のエネルギーとして脂肪がため込まれているので
メスうさぎさんはむっちりとした体つきとなり、モフモフしがいがある魅惑のボディを堪能できます。
メスうさぎ特有の病気
子宮に関する病気の危険があります。
2~3歳からかかりやすくなるため、繁殖の予定がなければ病気の予防のため1歳頃には避妊手術が必要です。
一人暮らしだと、部屋が広くないと多頭飼いは難しいので繁殖をさせない人が多いでしょうが、手術の判断は早めにしましょう。
うさぎの飼育費用を月額で見る
うさぎさんを飼うにあたって必要な道具を揃える必要があります。
道具や食べ物 | 相場価格 | 用途 |
---|---|---|
ケージ | 5,000円〜15,000円 | 基本的に過ごす場所となる |
ペレット、牧草入れ | 100円〜1,500円 | 食べ物の容器 |
トイレ | 700円〜2,000円 | うさぎさんが用を足す場所 |
飲み水ボトル、もしくは器 | 700円〜1,500円 | ボトルか器か好みによって使い分けが必要 |
キャリーバッグ | 3,000円〜15,000円 | 病院等外出させる際に必要 |
合計額の平均は「22,250円」。
一人暮らしなら、生活の初期費用とは別に、うさぎさんにも初期費用がかかることを認識する必要があります。
ちなみに、私の場合は以下の費用がかかりました。
ケージ | 8,000円 |
ペレット入れ | 600円 |
トイレ | 800円 |
水飲みボトル | 700円 |
キャリーバッグ | 3,600円 |
合計金額 | 13,700円(税抜) |
うさぎの飼育費用(日々の生活編)
うさぎさんを飼う上でかかる日々の費用は以下の事項となります。
- ペレットや牧草などのフード代
- トイレ砂、シートなどの消耗品代
- 飲み水と食器を洗うための水道代
- 夏・冬の冷暖房にかかる電気代
うさぎさんの年齢によっても違いますが、月々の金額をまとめるとこのようになります。
毎月の出費内訳 | 相場価格(ひと月分) |
---|---|
牧草(主食なのでひと袋を消費する計算) | 約1,200円 |
ペレット(1日40g計算) | 約500円 |
トイレ砂(1日30g計算) | 約200円 |
エアコン代(6畳用をつけっぱなし想定) | 約6,000円 |
爪切り代 | 約500円 |
合計金額 | 約8,200円 |
一人暮らしの固定費にプラスで毎月1万円弱かかると思っておきましょう。
そのほか、牧草の種類や道具にこだわるとその分出費額は上がります。
うさぎの飼育費用(病院編)
まず、病院へ行く目的は主に以下の通りです。
- 定期的な爪切りや健康診断
- 突発的な体調不良時の処置
- 避妊・去勢などの手術
前述のとおり、爪切りで定期的にかかる費用は1,000円もしませんが、突発的な病気や高齢による症状への対処で薬代が発生します。
緊急時の費用 | 相場価格 |
---|---|
消化不良での投薬代(ひと月分) | 約2,000円 |
目の異常での目薬代(ひと月分) | 約2,000円 |
去勢手術代 | 20,000〜50,000円 |
避妊手術代 | 30,000〜50,000円 |
奏くんは去勢手術をしていませんが、9歳頃から目の病気になったので定期的に病院へ通っています。
うさぎさんを診てくれる病院はまだまだ少ないので、遠方に通うとなるとその分の交通費もかかります。
うさぎの飼い方で重要な温度設定について
一人暮らしなら、通常は家にいなければ冷暖房を消しておくところですが、ペットを飼うなら夏・冬はフル稼働させなければなりません。
うさぎにとっての快適な温度・湿度
うさぎさんに適した温度・湿度の目安は以下の通りです。
温度 | 15℃~25℃ |
湿度 | 40%~60% |
実際には、うさぎさんの年齢や体調によって調整をしています。
とはいえ、うさぎさんはしゃべってはくれないので「うさぎさんの耳の裏が熱い(冷たい)か」で判断しています。
実は、うさぎさんの長い耳には毛細血管が集まっているので、空気や風に当てて血液を冷やし、体温を下げる働きがあります。
そのため、「耳が熱い=暑がっている」と判断できるのです。
うさぎが夏・冬を乗り越えるために
耳で体温調節ができるとはいえ、部屋の温度が暑いと意味がありません。
また、全身を毛に覆われていて人間のように汗腺が発達していないので、しっかり冷暖房をつけてあげる必要があります。
なお、人感センサーが付いた冷暖房はペットには反応せず、人間がいないと勝手に停止してしまうこともあるので要注意です!
夏は暑さから熱中症や脱水症状の危険があるため、うさぎさんを留守番させる際は飲み水も補充しましょう。
また、夏バテで食欲が落ちてしまうこともあるので、乾燥したフードだけでなく、水分の多い生野菜などを食べ慣れさせておくと安心です。
うさぎさん用に生野菜を買うことが増えたので、図らずも健康的な食生活になりました。
反対に、冬は寒さで体が冷えることで、胃腸の動きが悪くなりがちです。
暖房や湯たんぽ、ブランケットで寒さを防いでしっかり温め、お腹を冷やさないよう気を付けてあげましょう。
また、乾燥しやすい季節でさらに暖房をつけるとのどが渇いて飲み水の減りが早いときもあります。
冬だからと無理に減らすことはせず、飲み水はたっぷり用意してあげましょう。
まとめ
今回は、一人暮らしの観点からうさぎさんを飼うことについて紹介しました。
一人暮らしでも飼うことはできますが、誰かに頼れない分、
- 自分の生活への影響
- うさぎさん自身の性質
- 初期費用や毎月の費用
- 温度設定などの環境づくり
これらを踏まえた上でお迎えしないと、自分の生活が破綻しかねないので注意が必要です。
一人暮らし中は、ふとしたときに孤独さを感じることがありますが、うさぎさんの存在が心の拠り所として支えてくれるようになります。
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