いつもこのブログやSNSでうちの奏(かなで)くんを撮った写真を掲載しているのですが、先日、右目が白く映っているのを発見しました。
初めは『光の反射だろう』と思いましたが、よく見ると右目の中が白く濁っているようでした。
今日は奏くんに起きた変化について書いていきます。
- 高齢のうさぎさんを飼っている
- うさぎさんの目の様子に違和感がある
- うさぎさんが高齢でないのにあちこちぶつかるようになった
先に病名についてお話ししますと、結果として奏くんは「白内障」との診断でした。
うさぎさんとしては高齢の9歳ですので、これから先全くの健康体でいることは難しいと思っていましたが、病名を聞くとやはりショックではあります。
まずは症状について正しく把握するため、白内障について詳しく調べてみました。
白内障とは?
私たち人間でも、年を重ねると出てくる症状のひとつです。
そもそも「見る」という動作については、物体に反射した光が目から脳へ伝達される仕組みとなっています。
物体が見える仕組みについて簡単に解説
光の通る順番は以下の通りです。
- 角膜(かくまく):光を最初に通す部分
- 瞳孔:光の量を調節する部分
- 水晶体(すいしょうたい):ピント調節を行う部分
- 硝子体(しょうしたい):入ってくる光を屈折させる部分
- 網膜(もうまく):像を結ぶ部分
- 脳:視覚情報を処理する部分
※うさぎさんの構造も基本的には同じだったので、分かりやすく人間の例を取っています。
白内障の症状について
白内障とは、先ほどの光が通る順番でいう②の「水晶体」が白く濁る、白濁(はくだく)することで起こる病気です。
普段透明である水晶体が白濁すると、霧がかかったように見えたり、物が二重・三重に見えたりします。
また、眼内で光が散乱するため明るいところではまぶしさを感じたり、物体が見えにくく、色の識別も困難になります。
うさぎさんの白内障
うさぎさんの場合、水晶体の周りにさらにもうひと膜覆われており、「カプセル」と呼ばれているようです。
うさぎさんの白内障は、カプセル、もしくは水晶体の白濁を指します。
原因は後天性や遺伝性、発症も先天性・若年性・老齢性と様々です。
また、治療法については、薬物療法と手術療法があるとのことでした。
薬物療法は症状の進行を緩やかにするほか、白内障に伴う合併症などを防ぐことができるのですが、完治する療法ではありません。
手術療法についてはは視覚回復を見込めますが、もちろん手術によるリスクが外せません。
奏くんのケース
ここからはうちの奏くんのケースを例に詳しくみていきます。
まずは奏くんの基本情報を紹介します。
現在の奏くんのステータス
- 年齢:9歳と5ヶ月(2021年12月18日現在)
- 種類:ネザーランドドワーフ
- 性別:オス
- 症状:右目の中心の本来黒い部分が白く濁っている
- いつからか:12月の初めに気づいた
より詳しい奏くんの情報として、
出会いについてはこちらの記事をご覧ください。
ネザーランドドワーフの性格についてはこちらの記事で紹介しています。
白内障の前兆
上記で述べたとおり、発見については12月の初めでした。
しかし、よくよく思い出せばその前からいつもと違うことがあったのです。
11月中だったのですが、ケージの掃除をしている時中に入らないよう扉を閉めているのですが、閉めていることに気づかず突撃してきました。
たまたまかと思ったのですが、これが2回あったので、いよいよ高齢化が進んでしまったのだと思っていました。
そして、12月の初めに写真で奏くんの目の異変を感じ取るに至ります。
いざ病院へ
気づいてから2日目に病院へ連れていきました。
たまたま仕事の休みを取っていたので早めに行っておこうという感じです。
10月にもお腹の調子が悪くなり病院へ行ったばかりでしたが、奏くんは病院嫌いなので今回も連れていくのに一苦労でした。
なお、前回の病院へ連れて行った時の記事はこちらをご覧ください。
病院にて
私が通う動物病院は「地域の病院」という感じで、本当に小さなところです。
レントゲンや超音波検査はできても、CTなど大掛かりな検査はできません。
今住んでいる物件の前に住んでいたところでお世話になっていた病院で、現在は少し遠くなってしまいましたが、それでも6駅くらいで行けるので、これまでのことを分かってくれることもあり引き続きお世話になっています。
病院では、先生が奏くんの目を診察し、そして「白内障」と診断されました。
私の目では奏くんの右目だけに症状が出ていたように見えましたが、どうやら左目の方も水晶体が白濁し始めていたようです。
右目も含めかなり初期とのことで、早めに連れて行ったことが功を奏しました。
そして治療法ですが、元々高齢であることとや、手術をすることのリスク、また外出が嫌いなうさぎさんなので、別の病院へ連れて行くことでかかるストレスを加味して投薬療法に決めました。
白内障は合併症として感染症や炎症を引き起こすことがあるので、白内障そのものの進行を緩め、合併症を予防するために目薬を処方してもらいこの日は終了です。
病院の後
処方された目薬は1日3回の点眼を指示されました。
日中は仕事をしているのでどうしようかと思いましたが、夜に帰宅後と寝る前で良いとのことです。
ちなみに、病院の先生からは
「うさぎさんの目は横についているから目薬は大変だよ」
と、心配してもらいましたが、もともと抱っこが嫌いなので本当に大変でした…。
なんとか自分の脚で奏くんをホールドし、片手に目薬をスタンバイしてもう片手で目を押さえて点眼しています。
最後に
奏くんの目の色の変化に気づいたとき、見た目ですごい変化を感じたのでとても焦りました。
しかし、原因も様々ですし高齢になると出てきやすい症状とのことで、すぐにお別れを意識しないといけないことではなく少し安心しました。
また、私自身たまたま色彩検定の資格を取得しているのですが、色を見る仕組みとして目の構造や白内障のことは知識として持っていたので、大きな不安にならなかったひとつの要因でした。
それでも、これから先徐々に症状は進行して行くので、点眼治療とは長い付き合いになると思います。
ペットの変化に気を落とさず、飼い主がしっかり気を持って、変わらず愛情を注いであげることが大切ですね。
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